マガジンワールド

Alarde(アラルデ)薪窯で現地流を再現するバスク料理店。

〔Hanako WEST/Hanacomme ça/New Shop〕
2月のメインは、バスク地方キントア豚ロースの炭と薪の焼物。奥の持ち手付きの箱は、島根の自然放牧牛の牛乳をそっと固めたクアハダ、生ハムのクロケッタなどバスクのエッセンスを切り取った箱盛りの前菜。
2月のメインは、バスク地方キントア豚ロースの炭と薪の焼物。奥の持ち手付きの箱は、島根の自然放牧牛の牛乳をそっと固めたクアハダ、生ハムのクロケッタなどバスクのエッセンスを切り取った箱盛りの前菜。
 

バスク料理の専門店として、開店前から話題をさらったレストランが大阪にお目見え。山本嘉嗣シェフは日本料理の修業を経てアルゼンチンへ渡り、その後バスクへ。一ツ星レストラン「アラメダ」で魚料理を任されるまでになった実力の持ち主。「前菜ではビスコッチョやヒルダ、オリーブのビスコッティなどバスクのエッセンスを取り入れた料理を。肉や魚料理はバスクで培った技法でシンプルに、唐辛子などを使う伝統的なソースを合わせて」と話す。

洗練されつつも木の温もりを感じさせる店内でひと際目を引くのは、鉄工所に別注して作り上げたという薪窯。炭の火力と薪の香りを併せて使いこなすことで、メインの肉料理を香り高く、絶妙の火入れで焼き上げる。キントア豚など素材の持ち味を引き出した一皿に、バスク料理の醍醐味を感じずにはいられない。

 
PATH(パス)
大阪府大阪市西区阿波座1-14-4 ☎06・6616・9825 17:00〜23:00(21:30LO) 日休/要予約。箱盛りの前菜、ポタージュ、前菜、魚料理、肉料理、米料理、デザートの月替わりコース5500円、パン料金500円。
 


薪窯で使われる、用の美を感じさせる道具。
薪窯で使われる、用の美を感じさせる道具。
木をふんだんに取り入れた店内。
木をふんだんに取り入れた店内。
右はバスク地方のイルスタ・チャコリ。左はリオハの赤ワイン、プレディカドール。ワインはスペインのものを中心に5000円台が充実している。
右はバスク地方のイルスタ・チャコリ。左はリオハの赤ワイン、プレディカドール。ワインはスペインのものを中心に5000円台が充実している。



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洋食おがた
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大和まこ/京都在住のライター&コーディネーター。公私を交え京都を中心に関西一円のカフェから料亭まで幅広い店々を訪ねる日々。

 
photo: Kunihiro Fukumori text: Mako Yamato
Hanako1106号「Hanacomme ça」掲載