細胞や遺伝子にアプローチ! 進化するエイジングケア。
〔Hanako/Hanacomme ça/Beauty〕
近頃のエイジングケアの進歩はすさまじい。スゴすぎて、「もう、これ以上のものは出ないよね」と思うのだけど、次の年になると、もっとハイレベルなものが出るという繰り返しで「これなら、おばあちゃんになっても安心」なんて思ってしまうほど。今回はそんな凄腕コスメたちのお話。では、何がスゴいの? 答えは、肌のしくみを、細胞や遺伝子レベルで研究して、「これでもか!」と製品に注ぎ込んでいるところ。代表例がこの2品だ。
SK-Ⅱの美容液は、細胞にあるDNAの仲間で、体のタンパク質生成をコントロールしているマイクロRNAをマーク。マイクロRNAの中でも肌のハリを左右するものに働きかけて、エイジングケアするという考え方だ。何だかむずかしい!? でも、使うと肌に本当にハリが出る! 肌表面がパンと張って、そのうえたるみの象徴=頬の流れ毛穴が目立たなくなるのも、大人世代にとってうれしいポイント。肌がしょんぼりしぼんできた感じがするとか、キメが粗くなってゴワッとしてきたとか悩んでいる人は、試す価値アリだ。
そしてカバーマーク。カバーマークというと、ベースメイクのイメージが強いけど、実はスキンケアの研究も第一線で、かなり優秀。この美容液は、体がダメージを受けたときに働く骨髄幹細胞を、肌の老化部分に呼び寄せてケアしようというんだから、もうコスメの域を超えている感じ。実際につけてみると、潤い感も相まって、肌が内側からふわっと立ち上がる印象。それに美白とはひと味違う、肌質そのものが変わったような透明感や明るさも味わえる。ハリを中心に、くすみ、乾燥とエイジング悩みを一気にケアしたい人におすすめだ。
さて、この秋はどちらに肌を預けてみる?
入江信子/ビューティエディター。女性誌、美容誌などで記事を企画執筆。自身もたるみ、シワ、くすみetc.の老化の悩みと戦い中。
photo: Akiko Mizuno
Hanako1097号「Hanacomme ça」掲載