ナグネコプテギスープ食堂の新展開は現地流焼肉店!
〔Hanako WEST/Hanacomme ça/New Shop〕
滋味と奥行きある味わいのスープで京都人にはもちろんトラベラーにも愛される専門店「ピニョ食堂」。
その新展開は直球で韓国スタイルの焼肉店というから驚き。「僕が韓国に行った時はこんな大衆的な店に行くことが多い。それなら自分の行きたい店を作ろうと」とはオーナーの全敞一さん。飾り気のない空間とドラム缶のテーブルに炭火で焼肉。「がっつり食べる日本の焼肉店とは違って、お昼から開いていて、ちびちび食べながらお酒を飲む。そんな居酒屋的使い方も現地のまま。ナグネもちょい飲み、コプテギは豚の皮の意味」。甘ダレに漬け込んだ豚の皮はきな粉をつけて、豚カルビやホルモンは胡麻油と塩でといった食べ方は韓国流。牛カルビのつけダレの上品な味わいや、自然派ワインもそろえるあたりはピニョ流。その加減が絶妙で、瞬く間に人気は沸騰中。
京都市中京区河原町通竹屋町上ル大文字町242-5 ☎070・5667・3016 17:00(土日祝15:00)〜1:00(フード24:00LO、ドリンク24:30LO) 木休/グラスワインは700円前後〜。
※価格はすべて税込みです。
※価格はすべて税込みです。
ウサギノネドコ カフェ
自然の造形美を知る博物カフェ。
ウニの殻、鉱物、植物の実や種、卵の殻、動物の骨。自然の造形美に魅せられたオーナー吉村紘一さんが標本をプロダクトとして提案する「ウサギノネドコ」。もっと広く自然の造形物を知ってほしいと、さまざまな造形物に囲まれて過ごせるカフェをその隣にオープンした。大テーブルの中にも標本が収められているなど、まるで博物館にいるような感覚が新鮮。食材も自然の造形美のひとつと、赤い食材だけで作る赤のサラダなど料理もユニーク。京都市中京区西ノ京南原町37 ☎075・366・6668 11:30〜22:30(21:30LO) 水木休
大和まこ/京都在住のライター&コーディネーター。公私を交え京都を中心に関西一円のカフェから料亭まで幅広い店々を訪ねる日々。
photo: Kunihiro Fukumori text: Mako Yamato
Hanako1098号「Hanacomme ça」掲載