コスメは毎年新しいものに買い替えたほうがいい？　確かに日々技術が進化していると思うと、最新の製品は魅力的。その一方、今、美容の世界では「古きをたずねて新しきを知る」という傾向も。今回は、そんな温故知新コスメ2品をご紹介。

まずは新たな形で登場したヘレナ ルビンスタインの「フォース C.3」。初代フォースCは、1995年、ケアに配合不可能といわれたピュアビタミンCを使った美容液としてお目見え。水に弱いピュアCの粉を美容液を使う直前に混ぜ、変質を防ぐシステムは画期的だった。でも、今回は粉と液に分かれていないけど…？ 新鮮さを保つ秘密は、ピュアCを水を含まないフォーミュラに閉じ込めて配合していること。で、つけると肌の水分に反応して、ピュアCとして働き始めるというからスゴい。手応えはというと、ピュアCならではのパワフルさで肌にハリや明るさが出て、テカリも抑えられてと、いいことずくめ。そのうえなじませると、ポカポカ温かくなって血行もアップ。まさに至れり尽くせりの美容液だ。

そしてもう一つが、シャネルの「ヴェルニ ルージュ ヌワール」。1995年のデビュー当時は、衝撃的なカラーに世界が騒然（日本では「血豆ネイル」なんていわれてたっけ）。そのネイルが特別なパッケージをまとい、限定品として登場する。とはいえ、実はこの色、20年間販売され続けていて、世界のシャネルで最も売れているネイルなのだそう。実際、今見ても新しくて、格好いい。辛口だけどエレガントな色味に惚れ惚れして、この色を20年前に作ったシャネルの先進性を改めて感じてしまう。当時を知っている人も知らない人も、爪にひと刷毛。きっとおしゃれの鮮度が上がるはず！