年末年始は“おこもりケア”。時間をかけて肌磨きを!
〔Hanako/Hanacomme ça/Beauty〕
自宅で過ごす時間が増える年末年始。寒い夜が続くこともあり、バスタイムを上手に活用することで、普段よりも丁寧にボディケアをしてみませんか?
プロセスは(1)2015年に溜まった汚れを落とすべく、アカスリを実践する。その後に、(2)浴槽浴で体を温めつつ発汗を促す、という流れ。
アカスリケアとしてご紹介したいのは、モロッコ美容を提案しているブランド、〈ヴァレ ド ローズ〉から発売されているサボンノワール。“黒い石けん”という製品名どおり、黒オリーブの実をすりつぶした洗浄料です。ハマムと呼ばれるモロッコ風サウナでは、このオリーブの実を全身に塗布しつつ、ケッサというアカスリ用のミトンでマッサージする美容習慣があります。「自宅でアカスリなんてできるの?」と思う人もいるかもしれませんが、ゴシゴシ擦るのではなく、肌の上をすべらせるように使うのがポイント。古い角質を“大掃除”できて、ツルピカな質感に仕上がります。
続いて行うのが、〈アユーラ〉の生姜香草湯を用いた入浴。ショウガや柚子、オレンジやマンダリンをブレンドしていて、フレッシュな香りに包まれながら、体の芯から温めることができます。湯温の設定は42℃がベスト。これは体の免疫力を活性化するのに最適な温度で、発汗が促され、新陳代謝がアップ。バスルームから出た後も、ぽかぽかな温浴感が持続します。
長湯を楽しめるこの時期は、こんな“おこもりボディケア”をするのにぴったり。バスタイムで全身の肌をやわらかくしたら、入浴後はボディオイルやクリームを塗布して、充分な保湿を忘れずに!
右・モロッコのスパでも使われている肌磨きセット。ヴァレ ド ローズ サボンノワール 120g 2700円、同ケッサ 1500円(☎03・5786・2171) ※伊勢丹新宿店のビューティアポセカリーで販売中。左・湯の色は乳白タイプのオレンジに。アユーラ 生姜香草湯 25g×10包 1800円(フリーダイヤル0120・090・030)
加藤智一/美容ジャーナリスト。女性誌を中心に活躍。著書に『思わず触れたくなる美肌をつくる 身だしなみメイク』(講談社)など。
photo: Akiko Mizuno
Hanako1102号「Hanacomme ça」掲載