第31回 太っても食べたい
ペリカン戸田の遠い夜明け
クウネル編集部の戸田史です。「いちおう最年少ですが、三十路半ばです」と自己紹介し続けて幾歳月。三十路半ばずいぶん前に卒業したけれど、最年少編集部員からはなかなか卒業できません。ここでは、編集部で(主に)夜な夜な起こる、ヘンな出来事やちょっといい話などをご紹介していきたいと思います。
第31回
太っても食べたい
ペリカン、このひと月で体重が3kg増えました。
暑い暑い夏がようやく終わって、朝晩が過ごしやすくなってきた頃。夏バテで減退していた食欲が、ふつふつと復活してきた。お腹の底からわきあがる「おいしいもの食べたい!」の声に素直に従い、もりもりと食べ続けた結果、余分なお肉を体にくっつけてしまいました。三十路半ば(後半)で、代謝が落ちているせいでしょうねぇ。そりゃあ、あっと言う間の出来事でした。
このままではイカン! お腹の贅肉をつまみ、焦るペリカン。せめて炭水化物を控えてみようかと、晩ごはんはおかずをたっぷり、白米は食べない、というのを数日間続けていたのですが……。先日、取材から戻ってきた編集部の永田さんが、お土産にくれたのは「ひもかわ」という、平たくて分厚いうどん(詳しくは、次号の特集をお楽しみに!)。しかも生麺だったので、その日の夜のうちに、煮込みうどんを作った。ずるずるずる。おいしい! 寒い季節にぴったり! 大満足で食べ終えてから、ありゃ、うどんは炭水化物だったと気付くペリカン。(ま、気付いていても我慢できなかったと思いますが。)
翌日編集部に行くと、今度はスタイリストTさんのご実家から新米が! 炊きたてのあまーい新米をほおばる瞬間を想像しただけで、ペリカンのお腹がグウと鳴った。即刻、炭水化物ダイエット中止を心に決めたのは言うまでもありません。いまは秋。おいしいものが目白押しの季節です。冬眠前のクマのように、まだまだ食べ続けてしまいそうな予感に身震いする、今日この頃です。