マガジンワールド

第13回 網戸の季節


ペリカン戸田の遠い夜明け

ペリカン戸田の遠い夜明け sun
クウネル編集部の戸田史です。「いちおう最年少ですが、三十路半ばです」と自己紹介し続けて幾歳月。三十路半ばずいぶん前に卒業したけれど、最年少編集部員からはなかなか卒業できません。ここでは、編集部で(主に)夜な夜な起こる、ヘンな出来事やちょっといい話などをご紹介していきたいと思います。
 

第13回
網戸の季節

昨夜のこと。守衛さんお手製の天ぷらうどんをすすり、食後に冷えたプラムをかじり、満腹になって、デスクに座ったままぼけーっとしていたペリカン。すると、目の前を横切るちいさな黒い影がありました。虫です。

窓を閉め切るのが苦手(というより、クーラーで足腰が冷えがち?)な人の多いクウネル編集部では、たいていいつも、窓が開け放たれています。夏が近づくと、部屋の明かりをめがけて虫たちがやってきます。あんまりブンブン来られても困るので…と、2年ほど前に、スイセイさんに網戸を取り付けてもらいました。網戸用のレールもないオフィス仕様の窓に、見事に網戸を付けてくれたスイセイさん。さすが発明家! 以来、夏の夜の編集部はとても快適になったのでした。

今年もそろそろ網戸の季節。すうっと通り抜ける夜風にのって、蚊取り線香の懐かしいにおいも漂ってきます。