第8回 明日のお天気
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第8回
明日のお天気
最近、天気予報がよく当たるなぁ。野外での撮影が多いマドロス、天気によって写真が変わってしまうと言っても決して過言ではない。なので天気予報を毎日見ています。撮影現場でも携帯電話のスポット天気予報をチェック。最近はほぼ予報どおりだ。でも昨年は予報どおりでないことが多かったなぁ。
気にしなければ問題ないのだけれど、予報と違った結果、撮影を延期したことが何度もあった。
なぜ天気予報は今年になって当たり始めたのか。それは気象衛星ひまわり6号のおかげではないかとマドロスは思っています。(天気予報士の方々に申し訳ないです。)
今年2月、種子島宇宙センターで打ち上げられたH-IIAロケット7号機には気象衛星ひまわり6号が搭載されていて、打ち上げは見事成功。その後、天気予報は以前より安定した感じがする。
マドロス、実は宇宙やロケットが大好きで、打ち上げ時のロケット雲見たさに一昨年3月、情報収集衛星を載せたH-IIAロケット5号機と11月の気象衛星ひまわり6号を載せたH-IIAロケット6号機の打ち上げの写真を撮りに種子島に行きました。はじめて見た5号機の打ち上げは快晴の中、見事成功。青空にまっすぐのびていく美しい雲を海岸から撮影できた。
しかし次の6号機打ち上げは2度の延期。大変だった。1度目は9月、発射前日に6日後に延期と知らされる(原因不明)。漁師のおじさんの宿で、仕方なく6日間待ちました。2度目の打ち上げは、いよいよ発射のカウントダウンが始まった瞬間、故障箇所が見つかり、またも延期。
次の打ち上げはわからないまま、諦めて東京に帰りました。そして2ヶ月後の11月、今度こそ! という思いで再び種子島宇宙センターへ。小雨の降る中、予定時刻に6号機は打ち上げられた。どんよりした雨雲の中にアッという間に消えたロケット。しかし、しばらくして流れた島内放送は打ち上げ失敗の知らせだった。固定ロケットブースター切り離しに失敗したためだという。
それから1年3ヶ月、7号機は打ち上げ成功。それまで天気予報がいまいちだったのは気象衛星だけが原因ではないと思うけど、異常気象も重なれば、天気予報はこれからますます難しくなるのでしょう。 予報どおりでも、そうでなくても、マドロスは天気予報を見続ける運命のカメラマン。