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第3回 スルメ祭り


ペリカン戸田の遠い夜明け

ペリカン戸田の遠い夜明け sun
クウネル編集部の戸田史です。「いちおう最年少ですが、三十路半ばです」と自己紹介し続けて幾歳月。三十路半ばずいぶん前に卒業したけれど、最年少編集部員からはなかなか卒業できません。ここでは、編集部で(主に)夜な夜な起こる、ヘンな出来事やちょっといい話などをご紹介していきたいと思います。
 

第3回
スルメ祭り

ちょっと前の、とある夜のこと。ペリカンはドキドキしていました。ふだんはせいぜい3、4人しかいないちいさな編集部が、前代未聞の人口密度を記録した。1平方メートルに4人くらいはいたと思う。それはそれは、ものすごい熱気。天井に吊るされたスルメをかたどった紙飾りが、窓から入ってくる夜風にはためいている。

クウネルのアートディレクションをしているアリヤマデザインストアの面々や、高橋みどりさんや高山なおみさん、岡尾美代子さんに川内倫子さん、ムッシュマドロスにポルカ嬢。(書ききれない!)

日頃お世話になっているカメラマンやライターさんなど総勢40人以上がひしめき合い、ある人がやってくる瞬間を、今か今かと待ち構えていた。その人とは、腹鼓でおなじみ?の編集長。今宵はサプライズ誕生会。

スタッフのみんなとペリカンは、この日のためにこっそりと準備を整えていたのです。もうすぐ、何も知らない編集長が、トコトコと編集部に帰ってくるはずなのです。ああ、うまくいくのでしょうか・・・。

編集長の好物にちなんで、スルメづくしの料理 (ともすけ弁当の三好朋子さんが作ってくれた)スルメの着ぐるみ(イラストレーターのワタナベケンイチさん作成)

オレさまこと有山達也さんはちょいモテオヤジ風の黒のエロスーツに着替え、マドロスこと長野陽一さんと画家の池田学さんは、編集長の定番服でコスプレ。(ボーダーシャツにネッカチーフ、背中にリュック)松長絵菜ちゃんは、素敵なバースデーケーキを作ってきてくれました。

準備万端整って、いよいよオカドン編集長が、編集部のそばの小道を歩いてくるのを発見!みんなで息をひそめる。エレベーターの前には、スルメの着ぐるみとエロスーツが待ち構えている。エレベーターのドアが開く。

「うぎゃー!」オカドンの叫び声。サプライズは大成功!「うわー! なにこれー?」と叫び続けるオカドンとともに、この夜、てんやわんやのスルメ祭りが続いたのでした。