喫茶店とカフェの違いについて。 From Editors No. 1150 フロム エディターズ 担当編集より
担当編集より
喫茶店とカフェの違いについて。
喫茶店特集を準備しながら考えたのが、喫茶店とカフェの違い。今号のHanakoでは、昭和以前にオープンした、コーヒーや紅茶、軽食を提供する店を「レトロ喫茶」と定義。もう一つ、ここ数年オープンしている、昭和へのリスペクトがあふれる店を「ネオ喫茶」と名付け、二つを併せて「喫茶店」としてご紹介しています。ネオ喫茶の新世代マスターたちは、20~30代がほとんどなのに、昭和の喫茶店が大好きで、カップやインテリア、コーヒーはもちろん、昭和の作家や音楽、カルチャーの知識が豊富。取材中に「すみません、中に50代のおじさんが入ってますよね? (笑)」と思わず言ってしまったこともあるほど、“昭和愛”があふれていました。「レトロ喫茶」と「ネオ喫茶」の最大の共通点は、店内に振り子時計があること。チクタクと刻む時間は、店内に足を踏み入れた途端デジタルな外の世界の空気を断ち切る、魔法のようでした。喫茶店特集を片手に身近な時間旅行へ。今週末、出かけてみませんか?
(担当編集:久冨俊裕)