From Editors No. 1083 フロム エディターズ 担当編集より
担当編集より
京都の春。桜とお菓子。
特別な季節に、特別な旅を。
桜の季節に向けて、一冊まるごと京都案内です。
今回、桜ともう一つ、特集の大きな柱にしたのが「お菓子」。
京菓子は、基本的には具体的な形を作らず、抽象的な見た目で隠喩的な表現をするものだそう。けれど、そのなかで例外というか特別なのが「桜」と「紅葉」。春には「桜」、秋には「紅葉」をかたどった上生菓子が京都中の和菓子屋さんに登場するのだとか。特集内、斎藤工さんと行った“和菓子づくり体験”やフランス菓子研究家・大森由紀子さんと巡った“京都お菓子帖”のなかでも、桜の形の可憐なお菓子を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
京菓子の世界と同じように、京都という街自体にとっても、やはり春と秋は特別な気がします。桜と紅葉、一年のなかでもあっという間のこの時期に合わせて、いつも以上に多くの人が京都を訪れ、その圧倒的な美しさに誰もが魅了されます。
今回は、そんな桜の名所と周辺の立ち寄り処を徹底ガイド。京都にゆかりのある方々の私的な目線の桜エッセイも見どころのひとつです。学生時代を京都で過ごした小説家・万城目 学さんにとっての「祇園の桜」とは? これは必見ですよ。
桜にお菓子。旬の食材を使ったおいしい料理に、華やかな都をどり、うつわ屋さん巡り。
何度京都を訪れていても、春の京都はやっぱり格別。
Hanako片手にぜひ、自分だけの春を探しに出かけてみませんか?
編集担当 山本有紀