From Editors No. 1088 フロム エディターズ 担当編集より
担当編集より
「これが噂のベイクショップ」
コーヒーブームで注目され始めたお菓子がベイクです。
サンフランシスコで生まれたブルーボトルコーヒー。ロースター併設の清澄白河はオープンして2ヶ月以上は経過しているのに、お店の前はまだ行列です。大人気のブルーボトルコーヒーだけでなく、ハンドドリップでおいしいコーヒーが楽しめるお店が街に増えています。そんなコーヒーに合う食べ物として今、注目なのが焼き菓子、ベイクです。ベイクとはパウンドケーキやキャロットケーキ、パイといった、材料をオーブンで焼きこんだものの総称で、そう呼ばれています。見た目は茶色でクリームやソースでおめかししたケーキよりも地味な存在ですが、日本だけでなくアメリカでもパリでもベイクが注目され、スイーツ界ではちょっとした焼き菓子ブームなのです。
東京の人気店ともなればオープン前からお客様が店頭にならび、夕方にはすっかりお菓子の棚がからっぽになってしまうほどです。
焼き菓子といえば幼い頃に夢中になった物語にもたくさんのベイクが記載されていました。『赤毛のアン』はジンジャークッキー、『メアリー・ポピンズ』はパウンドケーキ。食べたこともないのに、おいしいものだと思って物語を読み進めていったものです。50年以上もファンを増やし続けている絵本『ぐりとぐら』にも黄色いカステラが登場します。
5月28日発売の『Hanako』ではほんのり甘くてやさしいお菓子、ベイクの魅力をお店、アイテムなどさまざまな視点で分析しています。同時に東京のコーヒーショップ事情をまとめています。
編集担当 西村由美