From Editors No. 1123フロム エディターズ 担当編集より
担当編集より
多様な食のライフスタイルをお届けします。
「レストランがいらない時代が来るかもしれないですね」と料理専門誌の編集長に言われました。3年ほど前の出来事です。その言葉を実感させてくれたのが五反田駅前にある、立ち食い讃岐うどんの店<おにやんま>。朝7時の開店から、昼、夜と何度となく行列ができます。駅前だからサラリーマンが中心の店?と思えば、女子大生や働く女性たちも次々と列に加わります。
トッピングは肉なのか天ぷらなのか、といった具合にカスタマイズし呼ばれて入店する。オーダーが通っているかドキドキしながら待つ、<おにやんま>での出来事全てが「新鮮な体験」でした。その時に編集長の言葉を蘇ったのです。もちろんレストランはなくなりません。が、人を豊かにする食事の選択肢は間違えなく増えている。今回の特集は、多様な食のスタイルを読者のみなさんにリアルにお届けしたい、そんな思いで300人の方々の声を聞かせていただき、2016年の楽しいレポートを作りました。多くの方へ「楽しいごはん」のヒントとなれば幸いです。
(担当編集・西村由美)