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吉祥寺ってどんな町? 食べて、歩いて、考えた数十日。 From Editors No. 1129 フロム エディターズ 担当編集より

担当編集より

吉祥寺ってどんな町?
食べて、歩いて、考えた数十日。

問)「◯◯◯◯◯、吉祥寺。」この◯◯◯◯◯に、いまの吉祥寺を表す一言を入れよ。文字数は問わないが、なるべく短いほうが好ましい。

1冊の内容、特に表紙に掲載する特集タイトルを考えているときに突き当たった難題です。どうして難しいのか。それは、吉祥寺にはバランスよく“すべて”があるから。食も、雑貨も、ファッションも、それぞれ満足がいく程度に揃っています。住みたい町ランキングで毎年トップ3の常連なのには頷けます。何かに偏っている町ではないから言葉を添えるのが難しいのです。それなら、いっそのこと「すべて揃うよ、吉祥寺。」とか「バランスいいじゃん、吉祥寺。」で!……うーん、何だかしっくりきません。

改めて、町を巡ります。人に話を聞きます。すると分かってきたことがあります。いまに限ったことではありませんが、吉祥寺という大きな町では小さなアップデートを続けているということ。個性的な商店がオープンし、既存の店が新しいトライをし続けているのです。特に、この1年に関しては、ダイニングや居酒屋として20年間愛されてきた〈コマグラ〉があった場所で〈コマグラカフェ〉というカフェベースの店がスタートしたり、最高の朝ごはんが食べられる〈栄久〉のオープン、スペインバル〈PEP〉をはじめ夕方から飲みたい店が増えたり……と、町が魅力的にアップデートされていました。一方で、“定番”と呼ばれる店も元気で、ファンたちはもちろんこと、多くの吉祥寺ビギナーたちも足を運んで連日盛況のようです。

私たちがクセになった理由を1冊にたくさん詰め込みました。今号をきっかけに、どうぞ吉祥寺の虜になってください。

(担当編集・阿部太一)
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私を吉祥寺の虜にしたひとつ〈コマグラカフェ〉の「豚と白いんげん豆の白ワイン煮ごはん」。食べ終わった後もぼんやり気持ちいい時間を過ごしました。


Hanako No. 1129

クセになるよね、吉祥寺

612円 — 2017.03.09
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Hanako No. 1129 —『クセになるよね、吉祥寺』

紙版

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