うまいものしかうまいと言わないカメラマンがうまいと言った店。 From Editors No. 1132 フロム エディターズ 担当編集より
担当編集より
うまいものしかうまいと言わないカメラマンがうまいと言った店。
取材で行く店って、どこもすごくおいしいんです。おいしいから取材に行くんだろう、という正論はさておき、現地コーディネーターさんの叡智と、完ぺきなスケジューリングには本当に頭があがりません。
もちろん、基本的にはどこの店もおいしいのですが、私にはもうひとつおいしさの指標があります。それはカメラマン。今回、ハワイで一緒に店を回った2人のカメラマンは、食事中に味について多くを語りません。そんな寡黙な(そうでもないけど)の2人がおもむろにスプーンを置き、「うまい。」とつぶやいたりすると、おお、そうかうまいのかと、うまさレベルもワンランク上がる感じがします。
というわけで、うまいものしかうまいと言わないカメラマンがうまいとつぶやいた食べ物をいくつかご紹介。
Bogart’s Cafeのフライドライス。
カピオラニ公園近くにあるカフェ、〈ボガーツ カフェ〉はアサイーボウルが人気ですが、チャーハンもおいしい。テカっと光る米粒が魅惑的で、ごはんに対する具の量もベスト。一杯のチャーハンを、カメラマンとうまいうまい言いながらつついたのはいい思い出です。
Sunnysideのパイ。
ワヒアワにあるダイナーで、ワイキキからはちょっと遠いけれど、ここの甘さ控えめパイは最強。午後に別の食べる取材が入っているにも関わらず、スタッフ3人で、後先考えず5、6ピースは平らげました。
Nanding’s Bakery Kapahuluのスパニッシュロール。
このベーカリーのパンは不意打ち。だって、見た目がこれです(写真)。値札、折れてるし。でも衝撃のうまさ。あったかくて、ジュワっとバターと砂糖が染みていて。一番感激していたのは私でしたが、カメラマンに「まとめ買いして日本に持って帰れば?」と言わしめました。
以上、現場よりお伝えしました。