マガジンワールド

次世代型のお化け屋敷で、未知の恐怖を体験。 From Editors No. 1139 フロム エディターズ 担当編集より

担当編集より

次世代型のお化け屋敷で、
未知の恐怖を体験。

様々なホラーイベントを開催する「オバケン」。
このオバケンが企画している「畏怖 咽び家」という脱出型のお化け屋敷を、漫画家のはるな檸檬さんと一緒に体験してきました。

場所は方南町のアパート。参加者は、物件探しをしており、このアパートを「内見する」というテイで予約をします。(このホームページの予約画面がまた不気味なんです。ここから「ご予約」に進んでみてください→ http://obakensan.com/if

当日、参加者は“Y澤不動産”の担当者に案内され、アパートへと連れていかれます。しかし暗い。様子がおかしい。実はこのアパートには、数々の人間を殺害してきた凶悪犯が住んでいます。見つかってしまうと、「調理場(殺人現場)」に連れていかれてしまう。奴に気づかれぬよう、「かくれんぼ」しながら、30分で脱出を目指すというストーリーなのです。

どうかしてると思いません?!
この「畏怖 咽び家」に入る直前、はるな檸檬さん、担当ライターNちゃんとトンカツ定食でランチしながら、私は暗い気持ちでした。行きたくない。取材だからって、なんでも割り切れるってわけじゃない。なぜ私がこんな怖い思いをしなければならないのか。ホラー映画だってずっと避けてきたのに。
おまけにうっかりトンカツ定食を完食したため、胃の具合は最悪に。
はるな檸檬さんが、「大丈夫だよ!」と気丈だったことが、せめてもの救いでした。

実際にアパートに入ったあと、何が起こったかは本誌の漫画を見ていただくとして。
個人的に一番怖かったのは、ストーリー序盤に「では私はここまで」とかなんとか言って、不動産担当者が去っていってしまった瞬間でした。怖いとき人間はしゃがむんだ…ということを知りました。

しゃがんでいるだけで怖いのに、脱出ミッションなど解けるわけもなく。ゲームオーバーでアパートを出たとたんに、太もものあたりから、前例のない滝のような汗が。
あ、この気化熱がお化け屋敷の「ひんやり」するってやつ?

どうやら私たちは謎の3割も解けていなかったらしく、オバケンのホラープランナー、吉澤ショモジさんの話を聞けばきくほど悔しい気持ちに。
あんなに嫌だったのに、もう1回行ってしまいそうです。

(担当編集:武藤寛奈)

hanako-editors-1139-2
「畏怖 咽び家」の予約画面。まるで本物の不動産屋のホームページのよう。でも、よく見るといろんなところがおかしい…。


Hanako No. 1139

COOL TOKYO!! 夏を涼しむ東京ガイド。

612円 — 2017.08.10
試し読み購入定期購読 (18%OFF)
Hanako No. 1139 —『COOL TOKYO!! 夏を涼しむ東京ガイド。』

紙版

定期購読/バックナンバー

読み放題※ 記事の一部が掲載されない場合もあります。
  • buy-dmagazine
  • buy-rakuten-2024

詳しい購入方法は、各書店のサイトにてご確認ください。書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。