約束のこと。 nanuk & Premium
約束はいいなぁ。重すぎず、軽すぎないくらいがいい。約束という言葉にどこか愛おしさを感じるのはなぜだろう。重い約束は契約という言葉に変わってしまう。相手を信じているからこそできるのが約束で、この人ならきっと守ってくれると信じられるから約束は成立する。その関係性が、この言葉を愛しいものにしているのかもしれない。約束だらけの日々はちょっぴり窮屈だけど、自分への信頼の数だと思うとなんだか嬉しい。さて、約束の時間に間に合うように準備しなきゃ。
絵・文/水野 学
みずの・まなぶ/クリエイティブディレクター。〈good design company〉代表。著書に『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』『センスは知識からはじまる』など。