From Editors No. 1084 フロム エディターズ 担当編集より
担当編集より
新しいものを楽しむ姿に
大人の銀座を発見した瞬間。
路面店の印象が強い銀座。けれど、雑居ビルの中にもおもしろい店はあります。画材で有名な月光荘のバー「月のはなれ」もその一つ。小さな看板を頼りに古いビルの階段を5階まで上がると、目の前に突然、オープンエアのテラスが。緑も生い茂り、さながら屋根裏のオアシスといったところ。平日は14時からオープンし、カフェ利用も可能。夜は生演奏やアーチストの展示なども。しかもドリンクチャージがないので会計も安心。こんなお店を知っていたら、友達に自慢したくなるなぁ、なんて思っていたら、14時をまわり、この日ひと組目のお客さんが。ビルの上だし、若者が多いのかな? という予想に反し、そこには、白髪のおしゃれな老夫婦の姿が。月光荘に来たついでに、階段を上ってお茶しに来たのだそう。モボモガの時代から銀座に通っていたの? と思ってしまうような、こなれた雰囲気は、まるでロートレックのイラストのよう。年齢を超えて新しいものを楽しむ姿に、大人の銀座の一つを見せていただいた気がしました。
巻頭には忙しい合間をぬってインタビューに応じてくださった片岡愛之助さんが登場。終始笑顔で誰にもやさしく、苦労話も笑いに変えてしまう。まさに、大人の代表という感じがしました。愛之助さんが愛する銀座、大人が知っておきたい店ガイドや最新美食アドレス、築地あそびも。大人の銀座、必読です!
編集担当 久冨俊裕