ハナコにとっても私にとっても気づきのある号でした。 From Editors No. 1153 フロム エディターズ 担当編集より
担当編集より
ハナコにとっても私にとっても
気づきのある号でした。
Hanakoの銀座特集で過去に最も多く取材をしている店を調べたところ、〈資生堂パーラー〉でした。大銀座エリアには、〈資生堂パーラー〉のように、長きにわたって変わらずに愛されている店があります。
その一方で、日比谷にまもなくオープンする〈東京ミッドタウン日比谷〉や、去年銀座にオープンした〈GINZA SIX〉のように、大銀座エリアは新しいトレンドの発信地でもあります。
古きも新しきも、すべてを包み込みながら、大きなうねりを生み出し、ずっと人々の憧れであり続けているのが、大銀座エリアです。すごいことだと思います。そしてそんな街やライフスタイルの変化を、「Hanako」という雑誌は、30年間、ずっとそばで見つめてきました。それもすごいことです。
今回の特集では、大人になった30才の「ハナコさん」が、大銀座をどんな風に楽しんでいるのか、そんな視点で企画を考えました。
私自身、あと数年で30才です。特集を作りながら、自分がどんな30才になりたいのか、自然と考えさせられました。
例えば傘ひとつとっても、今まではビニール傘を使い捨てていたけれど、それでいいのだろうか。取材に行った日本橋の老舗の傘専門店〈小宮商店〉では、初めて、ビニール傘以外の傘を自分のお金で買いました。
「Hanako」にとっても、私にとっても、この30周年号は様々な気づきのある特別な号だったと感じています。それに関われたことを嬉しく思っています。
(担当編集:武藤寛奈)
