From Editors No. 1123フロム エディターズ 担当編集より
担当編集より
2016年らしい一冊、年末のお出かけに!
今回の特集は、アンケートの内容をあえてジャンル別にせず、漠然と「自分にとってのごちそう」を質問するところからスタートしました。なので回答も十人十色。そこから人気のお店をあぶりだしつつ取材をしていくわけですが。自然と編集スタッフ同士でも「自分にとってのごちそう」を考えるような時間が増えました。価格帯やジャンルはもちろん、ハレの日なのかデイリーなのか? ガストロノミーなのか? シンプルな料理? 美食焼きそば? サラダ?? などなど。もちろん答えは人それぞれ。でも、進化系サラダの取材のときに話に出た「高級なバッグを買うより、毎日少しだけいいものを食べることが、いまの時代の贅沢なのかも」という言葉が、自然と共有するワードになっていった気がします。
ちなみに自分のごちそうは、築地< 天まめ>の「てんまめ」。早朝から毎日店主が作る寒天とあんこは絶品。そのにおいは、どこか故郷の台所の思い出を感じさせたりして。豆を煮るときって、本当にいい香りがするんですよ。そういえば、今回取材したお店のほどんどが、家庭のような距離でごはんを出してくれるお店ばかりでした。そこにも、時代性があるのかも? 2016年らしい一冊。ぜひ、年末のお出かけに。
(担当編集・久冨俊裕)