From Editors No. 196 フロム エディターズ
THIS WEEK’S ISSUE
この秋、マニッシュで、ジェンダーレスな気持ち。
男と女、ときどき真ん中。モードは時代を写す鏡。
本来はサラリーマン、それも年配向けの男性に向けて作られたドラマ「半沢直樹」が男女問わずに大ブームを巻き起こしていることを考えると、もはや大人の男女は誰もが企業戦士なのかもしれない、最近、そんなことを深夜のラーメン屋で思いました(そういえば、そのお店も女性一人ラーメン率高かったです)。
そんな「誰もが戦士」なサバイバルな時代、身を包む服は自分を守るべき「鎧」でなければいけません。それには、今までのフェミニンな服ではなく、ハンサムなジャケットやパンツ、そしてミリタリー、トラッド、ワークウェアなど「メンズライクな服」が女を守り、女を活躍させる「鎧」となります。はたまた、今季の流行を見渡せば、クロスジェンダー、マニッシュとまさに「メンズライクな服」が大流行中。
そこで今月のGINZAは「男と女 ときどき真ん中」と題して、秋冬ファッションの一大潮流、クロスジェンダーにフォーカス。6人のメンズライクなスタイルの女たちのファッションストーリーから、メンズ発マニッシュブランドの楽しみ方、昨年反響を呼んだ、実在のカップルの服を交換してしまうプロジェクト、Switcherooの東京出張編まで、男と女の性差を軽々と飛び越え、楽しむスタイルを紹介します。
COVER STORY
あれもこれも、全部欲しい! 買い物合戦と化した撮影現場。
さて、「男と女」というテーマで作った今号。巻頭を飾る「男」編として、「6人の企業戦士」というファッション特集があります。その中の1人、ワークウェアを大人に着こなす女性が今回のカバー。なにぶんファッション志向はマニッシュ好みが多いギンザスタッフ、現場に集まった<ミステリーランチ>のリュックや<サンダース>の靴などを前に大興奮。物欲ボルテージが一気に沸点に達し、さながらフリーマーケットのようなセール会場のような、異様な熱気に包まれました。メンズブランドやミリタリー仕様など、製法やブランドにストーリーがあるものは、シンプルでも強い。”本物”ってやっぱり凄い、とつくづく実感しました。というわけで、やっぱりティファニーのダイヤ、誰かプレゼントしてくれないかしら…。(←マニッシュ関係ない。)