ミュージシャンの目を通して考える、「色気」ってなんだろう? From Editors No.2172
From Editors
編集部リレー日誌
ミュージシャンの目を通して考える、
「色気」ってなんだろう?
今回のテーマは「色気」。でも、色気ってなんですか、と改めて考えてみると、はっきり言葉にするのはなかなか難しいものです。そこで、私の担当企画では、2組のアーティストの方々に「色気」をテーマにインタビュー。ステージで汗を滲ませプレイする姿に色気を感じる! という方も少なくないと思いますが、日々、自らの表現と向き合うご本人たちは、どのように色気を考えているのでしょうか。
1組目は、今年デビュー30周年となる、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さん。情熱的なステージパフォーマンスからは一転、撮影スタッフの前に現れたご本人は、知的で、気品があって、これぞまさに大人の色気! ドキドキしながら伺ったお話は、作詞もされる谷中さんだけに、文学と音楽の間を行き来する、とても学びの多いものでした。とくに「身につけた肩書や自我を脱いで、裸の表現をすることが色気につながる」という言葉には、なるほどなぁと心底感心。
そして2組目は、年齢を感じさせない卓越したスキルで同世代のミュージシャンを牽引してきた4人組のバンド・OKAMOTO’S。少年から、まさに大人の男になろうとしている彼らのインタビューは、仲良しの4人だけに笑いあり、涙あり(?)のポップな展開に。岡村靖幸さんや、ディアンジェロなど、具体的なミュージシャンの名前も飛び出しつつ、それぞれのメンバーごとの「色気観」がわかる座談会は、読みごたえもばっちりです。
音楽と表現というフィルターを通すからこそ、普段、私たちが考えているのとはまた違う視点から「色気」を考えられる今回の企画、きっと心にひっかかる一文があるはずなので、ぜひぜひ本誌を手にとって読んでみてください!(YK)