マガジンワールド

自分を好きになるために。もう一度、メイクを好きになる。 From Editors No.2213

From Editors
編集部リレー日誌

自分を好きになるために。もう一度、メイクを好きになる。

出勤前のわずかな時間、「頑張る私」になるためのスイッチを入れる。アイシャドウやマスカラで目ヂカラをアップして、お気に入りの口紅をさす。私にとってメイクは「誰かのため」ではなく、自分を鼓舞するために、鏡の前で行う儀式のようなものでした。
そこに、まさかのコロナ禍。リモート勤務やマスク生活で、気づけば今日もメイクレスな日々が重なり、自粛が解除される頃には、メイクがすっかり面倒に(涙)。

そんな時に出合ったのが、人気の美容系動画クリエイター、鹿の間さんとすうれろさんの動画でした。メイクをとことん楽しむふたり。派手派手、盛り盛り、濃いめ上等。だって自分の顔が劇的に変わるんだよ! 理想の顔になれるんだよ! すごくない? テンション上がるよね! …そう言われているような気がしました。あえて強めのメイクをするからこそ、鏡越しの顔と真剣に向き合って、好きな自分、好きになれそうな自分を懸命に探す。他人の目はいったん置いておく。ああ、自分が忘れてるのはこれだなぁと気づいて、「盛り盛りメイク」の企画を立ち上げました。

自分という素材を研究し続けて、とことん掘り下げる鹿の間さん。コンプレックスと憧れをエネルギーに変えて、チャイボーグメイクや世界観メイクといった、女の子たちが好きな可愛いをギュッと濃縮する。オンライン越しの鹿の間さんも悶絶する可愛さで…至福の取材タイムでした。

入院生活をきっかけにメイクを始めたというすうれろさんの、「メイクは鏡」という言葉も印象的でした。
「たとえ入院中でも、自分がメイクしていれば、血色も表情もよく見える。すると映し鏡みたいに、相手もリラックスして笑顔になるんです。だから本当はよくないんですけど、主治医の先生にお願いして、病院でもメイクしてました」。
メイクがコミュニケーションを柔らかにする魔法であることを誰よりも知っている彼女が膨大なメイクアイデアを披露するのは、「自分を可愛くするためのヒントをたくさん見つけてほしいから。自分を好きになるために、メイクのネタ帖にしてもらえたら」という願いの結晶でもある…。そう思うと、一つ一つの動画がなんと尊いことか。

はー、やっぱり、メイクっていいもんですね!
と久々にメイク欲を刺激され、最新コスメをせっせと試してみる自分が見事復活したのでした。
みなさま、おこもり日こそ、Make a chance! ちょっと濃いめのメイクで遊んで、新しい自分、好きになれる自分を探してみませんか。(KS)

anan 2213号:From Editors
テレワーク中は、普段あまり使わない色を使ってアイメイク遊び。アイホールは薄めのカラーを塗って、オレンジやピンク、グリーンといったビビッドな冒険色は目頭だけに。これならインパクトカラー使ってます! って感じにならないんです。手前のKANEBO、奥のSUQQUが特にお気に入りでした。


アンアン No. 2213

発表!2020年秋 ananモテコスメ大賞。/渡辺翔太

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