From Editors No. 198 フロム エディターズ
THIS WEEK’S ISSUE
SING A SONG,DANCE A DANCE. ザ・歌謡曲特集 〜歌とムードとファッションと
「歌は世につれ世は歌につれ」by玉置宏(under40の方々、ググってくださいな)という言葉の通り、時代と歌は互いに気づかい、互いに励ましあいながら並走する、永遠のパートナー。だったはずなのだけど、最近、ちょっと、その絆が薄れつつあるような気がしなくもない。少子化なのかインターネットなのか、そのへんはよくわかりませんが、家族みんなでTVを見ながら、歌ったり、振り付けをマネしたり、歌と時代が一体化していたあの頃、そう’70〜80年代の歌謡曲全盛のあの頃が今、とてもまぶしく、キラキラ見える気がします。(これは確実に「あまちゃん」効果ですよね)。そこで今月のGINZAがお送りするのは「ザ・歌謡曲特集」。当時リアルタイムで聞いていた元ヤングな方には懐かしく、当時を知らない現ヤングな方には新しく。あの時代と歌が一体となってキラキラしていた気分がここによみがえります。あ、GINZAなので「歌謡曲特集」といっても、今のファッションとからめてお送りします。念のため。
COVER STORY
あの頃は恥ずかしがりやで人前で歌えなかった私ですが。
今や、週に3回はスナックに行き、毎回5曲として月に60曲は歌っているのですから、人生はわからないものです。しかも、レバートリーは戦後〜80年代まで。(例外として、ttfと高橋由美子は歌いますが)。そんな私にピッタリな特集ということで、今月は(も!?)はりきりましたよ、私。念願の「ちあきなおみ」(ああ、ちあきなおみを唄い続けて本当によかった)ページの他に担当したのが、今月の表紙になった「魅惑の女性デュオ」。ザ・ピーナッツからピンク・レディー、あみん、クラッシュギャルズなど時代をわかせたデュオ6組を2013年のファッションで表現しました。そして表紙に選ばれたのは、「ザ・ピーナッツ」の向かって右側のユミさんGINZAバージョン。さらにあの頃の時代の空気を表現しようと、アナログレコードのドーナツのところに顔を入れてみました。あの頃のキラキラした空気を感じながら、2013年の今を、上を向いて歩いていければ‥そんなことを思った、今回の特集でした。