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From Editors No. 239 COVER STORY あれから6年。宮沢りえのパワーに再び触れた夜。

COVER STORY

あれから6年。宮沢りえの
パワーに再び触れた夜。

思えば6年前、2011年4月12日。震災後、紙の在庫不足で発売日が遅れるかもしれない、というか、そもそも日本がこんな状態なのに生きることと直接関係のない雑誌なんぞを作っていていいのか、なんて議論や葛藤もあったこの頃、リニューアル第一号のGINZAが書店に並びました。そのときの表紙は宮沢りえさん。

その強い存在感、見る人を高揚させるエネルギーなど、当時の撮影の様子を今でも明確に覚えています。そして、それから6年ぶりに再びGINZAの表紙に登場していただくことに。今回の撮影場所は4/20オープンのGINZA SIXの地下、渋谷は松涛からそのまま移築されてきた観世能楽堂にて。用意された服は、インディペンデントな強さを持ち、けれどしなやかな女性をイメージさせる、2017春夏のDior。そう、舞台も役者もすべては完璧に揃っていました。16:45、本日の撮影スタート。いきなり宮沢さんのスイッチが全開に入り、カメラマン岡本さんが切った最初のカット。スタッフ一同の「うわ、いい!」という声とともに、そのまま最初のカットが表紙に。その後もどのカットを取ってもパワフルな宮沢りえが続いた、驚異の撮影。その空気感をぜひ誌面で体感してください!

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左が2011年5月号。ボーイッシュなハンサムウーマンを。右が今月号。