From Editors No. 1883 フロム エディターズ
THIS WEEK’S ISSUE
“スッピン”であることのテクニック。
かつて「ノーガード戦法」という戦法がありました。ボクシング漫画『あしたのジョー』の主人公、矢吹丈が編み出したもので、ファイティングポーズをとらずに両手をぶらりと垂らして棒立ちになり、相手の油断を誘うものです。
「スッピンの技術」とはいわばこのノーガード戦法に近いニュアンスを帯びます。本来、”スッピン”にテクニックは不要のはずです。しかし”スッピン”らしくあることは“スッピン”であることとは違い多くの技術を必要とします。ノーガード戦法が、その後に必殺技クロスカウンターを繰り出すため極度の集中力と根性を必要とするように、「スッピンらしくあること」には極度の集中とケア、のみならず規則正しい生活、ストレス対策など、包括的な努力と技術が必要になるのです。ノーガードであることとノーガード戦法は全く別物なわけです。
今回の特集は、そんな肌と髪の「スッピンのための技術」が詰まった特集です。最新、話題の商品、ケアやメイクのメソッド、正しい生活スタイル、食事…。”スッピン”力を上げるテクニックが盛りだくさんです。この一冊で”スッピン”力を上げたなら、暮れも押し迫った職場で飲み会で、あなた自身のクロスカウンターをがんがん繰り出してほしい、そんな思いが詰まった特集です! (T.H)
COVER STORY
ERIKA’S BABY?!
からりと晴れて、ちょっと日差しが暑いくらいのある日。表紙撮影に現れた沢尻エリカさんは、ドレープの美しい白いワン ピースをまとって、大理石の彫像のような印象でした。きめの整った肌、穏やかな表情…。カメラマンのレスリー・キーさんも「女神っぽいよね!」と、エリカさんの神聖な雰囲気をいちはやくキャッチ。その透明感を切り裂いたのは、2匹のわんちゃんの声でした。「ママー!お庭で遊んでいい?」とばかりに、エリカさんの愛犬、いや、愛児の二人は、スタジオの庭を走り、スタッフになぜられ、興奮気味。そこで、愛犬家でもあるレスリーさんが、やんちゃなふたりを撮影しはじめました。「はい、そこにいて、いいねいいね! はい次は二人で!」。スタッフはいきなりわんちゃんのポージングに注力しはじめ、テスト画面をに らんでチョイスし…と、かなりな集中力。「これかな!」「目線アリでいきましょう!」「クッション重ねて!」。一瞬を切り取った写真に歓声があがった とき…。女神登場。エリカさんが来ると、もうすっかりママまっしぐら。愛犬をうんと甘えさせて、時としてびしっと叱るママっぷりもとってもナチュラ ル。「いろいろあったけど、いまはとても楽」という沢尻エリカさんのスッピントーク、本誌でお楽しみください! (N.M)
From Editors
編集部リレー日誌
アメとムチを与えつつ、本気の美容生活、送っていただきました。
今回の特集取材でわかった、肌と髪のスッピン力を上げるための10か条。
(詳しい内容は本誌をぜひチェックしてくださいね)
この10か条、実際に読者の方に試していただいたのですが…。ほんっとーに、効果アリです。
いや、中にはですね、「それができたら苦労しないよ!」的なものがあります。
でも…それなんです。もし、がんばってルールを守ったら。
「あ、アナタ、いたわる気、あるのね。OK! キレイにしてあ・げ・る☆(以上、担当Kによる妄想)」
とばかりに、あなたの肌と髪は、絶対にこたえてくれます。
この美容キャンプに入隊していただいた方は、毎日ハードなスケジュールをこなすフリーアナウンサーの中山明日実さん。
「正直、ぜんぶやるの大変です…。めんどくさいし、時間もないし…」
などとぶっちゃけられつつ、指令を出しまくっていた私、Kは、彼女のためにたくさんの“アメ”を用意しました。
お手入れが楽しくなるよう、化粧品やバスグッズを進呈。食事が楽しくなるよう、高級オリーブオイルをプレゼント。
一方で、“ムチ”もふるいました。
「仕事も忙しいと思いますが、絶対にやってください」
「手抜きNGですよ!」
などなど、己のことは棚にあげ、プレッシャーを与え続ける鬼コーチに徹する日々。
そして2週間後。美の女神は、彼女に微笑んでくれたのです。
(違いはぜひ、誌面でチェックしてみてくださいね)
結果が出る日数は個人差があるかもしれませんが、美は一日にしてならず。
心を入れ替えて、本気の美容生活、はじめてみませんか? (K)