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From Editors No. 256 This Issue チャーミングに上品に。 イケイケGINZAレイディーズ!

THIS ISSUE

チャーミングに上品に。
イケイケGINZAレイディーズ!

秋のファッション計画、GINZAは80’sに注目しています。サンローランのキラッキラのミニドレスやマークジェイコブスの大きな肩幅のジャケット、シャネルのピンクのロングレザーグローブなど、今季の少々トゥーマッチなデザインが新鮮でとてもかっこよく思えたからです。特集を作るにあたり、マガジンハウスの資料室にある、80年代のananおよびELLE JAPON(当時はマガジンハウスから出ていました)を見返していました。この頃の雑誌はそもそもとても面白いのですが、中でも81年のanan「脱・ニュートラ」のコピーに目を奪われました。トラッドをベースにメゾンブランドの靴やバッグを合わせるような「ニュートラ」スタイルが70年代中盤から「JJ」、「anan」を中心に流行りだしたわけですが、「脱・ニュートラのファッションはヘアスタイルを変えることから始めよう。」という特集では、ニュートラルックの代表ヘアであるグラデーションを強調する段カットの読者が、シャープな前髪と段のないボブカットに華麗にチェンジしているのです。「ニュートラ」→「黒の衝撃」という80年代のファッションの流れをこの誌面から感じました。

時は巡って「anan」の脱・ニュートラ宣言から37年、GINZAは再び2018年のニュートラ、つまり「ニューニュートラ宣言」をしたいと思います。この「NEW!なニュートラ」特集、はっきり言って、力作です。ファッション、映画、香水、レストラン…GINZAが考える「ニューニュートラ」スタイルを全16pに渡りご紹介しています。自分たちのルールを作るのって楽しいよね。ぜひ、すべてのレディに読んで欲しいです。
他にもプロフェッサー栗山氏による「ファッションはなぜ今80‘sなのか?」を真剣に掘り下げた記事や、クレープやフレンチフライなど映画見ながら片手で食べられる大人のワンハンドフードも探求しました。ファッションとともにメイクも秋顔にするべく、ディープベリー色の口紅や最新肌作りの特集も。そして人気女優、石田ゆり子さんのインタビューも見逃せません。松尾スズキさん、ソニア パークさんなど好評連載陣も今月も読み応え十分、GINZAでしか読めない内容が満載です。ぜひ手にとってみてください。

 
編集長 河田紗弥