今回、銀座エリアを担当しました。自慢じゃないですが銀座にしかお勤めしたことがない私。担当が就職したころの銀座を冷静に思い返せば、４丁目交差点には日産のショールームがあり、数寄屋橋や有楽町には違う百貨店があり、ソニービルの階段を昇れば音が鳴り、丸の内線には冷房が無い車両が普通にありました。隔世の感…と言いたいところなのですが、不思議と銀座の街を歩いても「変わったな」という感じはなく、しかし同時に「古びたな」とも全く感じません。それが銀座のすごさなのですね。ひとつの街が本当に成熟するためには、経た時間と同じ質量の新鮮さが必要で、それは言うほど簡単ではないのです。そして今回の特集では銀座に集まる「新しい試み」を紹介します。歴史と先端の両輪が回り続ける銀座を感じてくださいね。