「自体重トレをナメないでください。」 Tarzan Editors No. 790 最新号より part 1
From Editors 最新号より part 1
自体重トレをナメないでください。
こんなタイトルでスタートすると、編集部の先輩から、ヒョロガリのお前が何をいうんだとお叱りを受けそうですが、(まさに自身がそうだったので)あえて申し上げます。
3大自体重トレのウデタテ、フッキン、スクワットの動きといえば、みなさんも当然想像がつくはず。動画サイトの検索窓から引けば、いくらでも映像が飛び出す時代です。こんなご時世に伝えておかなければいけないことは何か、全国でセミナーも行う澤木一貴トレーナーから教示を仰ぎながらたどり着いたのが「ROM(関節可動域)」のことでした。
このステイホーム期間で家トレに目覚め、鋭意努めている人も多いんじゃないでしょうか? でも同時に、思いのほか効果を得られてない人も少なくないはず。この原因はいろいろ考えられますが、実は「負荷が軽いから」よりも「きちんと効かせられてないから」の方が可能性大です。そしてこれは、正しいフォームでできていないから=正しいフォームができるROMじゃないから、とスライドできます。いわゆるあの“ウデタテ”“フッキン”“スクワット”はすべての人のトレーニングではなく、ROMに対して適切なメニューを選ぶ必要があるんです。
自身、前までフッキン(上体起こし)くらい100回はできるだろうとたかをくくっていたんですが、これは脊柱がきちんと動いてなくて腹に効かせられてないからでした。正しいフォームでのクランチは、トレーニング上級者もそう多くできません。まずは今号で5つの関節可動域をチェックして、見合ったトレーニングから始めてください!
最後に、誌面に載せきれなかった澤木トレーナーのお言葉を。
「ジムに行けなくなって燻っている人も、ROMを意識した自体重トレに本気で取り組んでほしいです。多少、前より筋肉が落ちるかもしれませんが、マッスルメモリーと呼ばれる筋肉の機能もあります。今までと違う刺激が入ると、ジムへ戻ったときに必ず伸びますから!」