「みんなの正解をオレに分けてくれ」 Tarzan Editors No. 795 最新号より part 2
From Editors 最新号より part 2
「みんなの正解をオレに分けてくれ」
なんだったっけ? 担当したのは……この特集の校了(全作業の終了)は8月27日(木)で、発売が2週間後の9月10日(木)なんですが、その前日までに次の特集の撮影をすべて終えなきゃ間に合いません。つまり2週間で次の担当分を二十数ページやり切るわけです。当然、前の号で何を担当したか覚えてられません。編集者はみんな記憶喪失、といって不適切なら「記憶のミニマリスト」です。使わなくなった記憶はどんどん捨てる! ダイエットの正解と同じで、無駄にため込まない!
どんどん忘れてしまうので、「最新号より」の原稿(これです)を頼まれたら、すぐ書かないと何も思い出せなくなっちゃう……えーと、なんだったっけ? 担当したのは6テーマ、どれもダイエットの新しい正解なので、こんがらがります。こんがらがらずにいられません。
じつは自分で原稿を書くのが楽しくて編集者やってるのですが、6テーマもあると自分で書くのは「自転車通勤の正解」1本だけにして、あとの5本は執筆を4人のライターさんに分担してもらいました。それならライターさんを5人にして、自分は編集に徹すればいいじゃないかとよく人からアドバイスされるんですけど、それじゃ仕事の楽しみがないんですよ。
オレがコレなもんで原稿チェックが厳しい編集者じゃないかとウワサされてますが、オホホホホ……それはあくまでウワサでして、今回ライターさんに書いてもらった原稿は粒ぞろいなので少ししか手を入れてません。「秋の味覚レシピの正解」と「酒とつまみの正解」を分担してくれた黒澤祐美さんは、食の楽しみが栄養面でダイエットにどう関わるか、ちょっと真似できないぐらい細やかにわかりやすく書いてくれました。必見です!
あと3人もほめますよ、気味が悪いですか。まだまだこれからですよ、不気味なほど素直に人をほめるのは……「入浴と睡眠の正解」を分担してくれた廣松正浩さんは、グラフと表の魔術師みたいに見たこともないデータを駆使して新鮮な切り口を提示してくれました。「お役立ちギアの正解」を分担してくれた門上奈央さんのフットワークの軽さと情報処理の正確さには、おじさん逆立ちしてもかないません。「噂のダイエットの正解」を分担してくれた黒田創さんは、怪しいダイエット法の糾弾と類例の提示という難しいまとめを絶妙なバランスで仕上げてくれました。見どころの多い1冊ですので、ぜひ手に取ってご覧ください。