From Editors No.1963
From Editors
編集部リレー日誌
「運」はつかむものではなく、手の平にあるもの⁉︎
桜井章一さんをご存知でしょうか? “雀鬼”の異名を持つ無敗の麻雀師。「生き埋めにされかけたり」「東京湾に沈められそうになったり」(一体何が!?) という修羅場を何度も経験しながら、何事もなく今日にいたる…という、勝負運だけじゃなく、何かとんでもない「強運」を持っていそうなお方。今回の特集で「運」とは何か、「運」を味方につける方法とは何か…そんな禅問答のような問いに答えてもらうべく、エッセイストの辛酸なめ子さんと会いに行きました。
桜井さんが主宰する「雀鬼会」の道場は町田駅のほど近く。お弟子さんたちが黙々と麻雀牌を動かす、なんだか一般的な雀荘とは様子が違って、さながら格闘技の道場のよう。ストライプのジャケットにピンクのインナー、金のネックレスといういでたちで出迎えてくれた桜井さん。早速「運」について話をふると、答えになっているような、なっていないような、のらりくらり感……。というのも、桜井さんいわく「“運”はつかむものではなく、感じるもの!」。そのうち「話してるだけじゃわかんないだろう」と、手取り足取りの指導が。桜井さんの言葉の意味を、ブルース・リーばりに辛酸さんと共に、ただひたすらカラダで感じ取るよう集中し、一瞬何の取材か忘れるような不思議なひとときを過ごしました。
ちなみにその一部始終をカメラマンに撮影してもらったのですが、あがった写真にたまたま写り込んでいた桜井さんの手のひらを見た私の上司(手相特集の編集担当)が「とんでもない運命線の持ち主だ!」と驚きの声。手相にも表れるほど、最強の運を持つ桜井さんが見出した独自の「運」の鍛錬法は、ぜひ誌面でチェックを! (N)