From Editors No.1977
From Editors
編集部リレー日誌
京都のお寺さんになぜ南国っぽい木があるの?!
春先に続いて、今回は紅葉の季節の京都です。ただ今、あのCMシリーズでも鮮やかな紅葉に囲まれた寺社が次々と映し出され、「ああ一度は見てみたい…」と、心かき乱れさている方々も多いのでは。今年こそは秋の京都へ! と決意された方は、ぜひ旅のお伴にこの1冊を!! おいしい情報も満載です。
情報といえば…。毎回仕事で赴くたびに、興味深い情報をさまざま得ることが多いのも、京都ならでは。今回もいくつかありました。まず…。お寺さんの境内に棕櫚の木がよく見られるのはなぜ?! 南国っぽい雰囲気なので、ちょっと不思議と思っていたのですが。実は、昔お寺には欠かせなかった木なのだそう。幹は鐘をつく撞木になるし樹皮はほうきにと、ああ見えて? 実用性が高かったのです。しゅわしゅわの樹皮は丈夫な縄となり、竹垣を組んだりにも使えてしまうのだとか。エリアさんぽでうかがった「建仁寺塔頭 正伝永源院」さんで教えていただきました。納得。
そして、この秋リニューアルした「京都BAL」で知ったのは。梶井基次郎の小説『檸檬』で主人公が書店の棚にレモンを置いて立ち去ったのは、京都の丸善だった…。地下のカフェでは、それに因みレモンを象ったケーキ(甘酸っぱくておいしい!)も。他にも店内にはレモンの仕掛けがあちこちに。こちらは本当に広々としていて、まるで図書館!? と見まがうばかり。圧巻です。(C)