LOVE注入で、LOVE深まりました。 From Editors No.2064
From Editors
編集部リレー日誌
LOVE注入で、LOVE深まりました。
きっとみなさんのSNSのフィードには、たくさんの”好き”が溢れているのではないでしょうか。もちろん”好き”はSNS以外にも溢れていて…例えば、さっきまで私が乗っていた電車の車内。左隣に座っていた女性はドラクエ好きらしく、新ソフト発売を前に「週末は寝ずにプレイする予定」と興奮気味。右隣にいた女性たちは「好きな人ができた」と恋バナに夢中。対象は違えど、どの女性たちもすごく楽しそうで内側から輝いているように見えました。
かくいう私も漫画やアニメが好きで、メディアミックス作品が最近の大好物。『けものフレンズ』やアニメ化が決まった漫画『宝石の国』…これらをどうにか企画に結び付けられないかと、あれこれ考えて提案してみたのが「女性のためのSF入門」でした。(企画段階のメモを見返すと、「SFを知っていると頭良さそう! それに面白い男の子とも仲良くなれそう!」と書いてあって、下心が一番のモチベーションとなっていたのはここだけの話です。(笑))
ページを作る中で「え、ananでSF!?」と何人もの方から聞かれたように、私自身初めは「できるのかな…」と自問自答を繰り返していました。しかし改めてSF作品と向き合ってみると、むしろ美しいものや感情の機微、非日常体験が全部詰まっているSFこそ女性にぴったり、と感じるように。それ以外にも、SF好きな女性が意外と多かったこともページへの自信が出てきた理由の1つです。「好き」と言ってみると「私も好き」と同調してくれて、みんな水を得た魚のように語り始めてくれるのです。「好き」な気持ちは一人で味わうのもいいですが、みんなで共有するとなお楽しい、と改めて実感。
取材中の小話をここで一つ。 “SF×不倫”漫画『あげくの果てのカノン』(以下、『果てカノ』)の魅力を探るべく、愛読されている玉城ティナさんにお話を伺ったときのこと。玉城さんはまだ19歳ですがとても落ち着いていて、終始作品を冷静かつ的確に分析。そしてインタビューが終わりかけた頃、玉城さんから「(主人公の女の子がヒーローに抱く)“生きがい”に近い強い好意って、じつは私もわかります」と、それまでの冷静な語り口とはギャップのある発言が! 「ネットに張り付いて好きな人や物をリサーチしちゃう感じ、共感でした(笑)」とハニカむ玉城さんに、思わずドキドキ…。本誌に載っているインタビューからも、玉城さんの『果てカノ』愛が見え隠れしています。
そんな興味・関心だけで作らせていただいたSFページが載る、『大好きカルチャー』。
ハッシュタグだけでは、この愛表現しきれない…ということで、ぜひ本誌でご覧ください!(A)