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撮影は大幅フライングですが、今年は、ちゃんと行事の日に食べようと思います。 From Editors No.2146

From Editors
編集部リレー日誌

撮影は大幅フライングですが、今年は、
ちゃんと行事の日に食べようと思います。

今回担当した「季節の和菓子」のページでは、4つの和菓子を紹介していますが、どれも今号の発売日、4月3日にはまだお店で売られていません。柏餅なら5月5日の「端午の節句」、土用餅は7月中旬からの「夏の土用」など、どれも季節ごとの年中行事と関わりが深く、いただく日が決まっている期間限定菓子だからです。しかしこのページの撮影は3月初旬でした。なので、どの和菓子もご紹介したお店にお願いして、わざわざ撮影用に作っていただきました。特に水無月と土用餅は、生菓子を京都から送っていただくことに。『京菓匠 笹屋伊織』さんは、お店の代表銘菓「どら焼」も一緒に送ってくださいました。ドラえもんの大好物のお馴染みのどら焼きとは見た目が全然違うこちらも、毎月3日間しか販売されない幻の和菓子なのだとか。
昔から受け継がれてきた、年中行事と和菓子の関係、歴史や文化を教えていただいた青木直己さんのお話も、関東と関西で異なる風習や、発祥が公家文化か武家文化なのかなど、奥が深くとても興味深かったです。さらに詳しい内容は青木さんの著書『図説 和菓子の歴史』(ちくま学芸文庫)に。関心のある方はぜひ読んでみてください。
一つ一つのお菓子に込められた願いや由来を知ると、味わいも今までとは違ってくる気がするので不思議です。ご利益もありそうだし…。なので今年は、ちゃんとその日に食べてみようと思います。まずは5月5日。関西出身なので、子供のころの思い出は柏餅より粽なのですが、今年は柏餅にします!(M)

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『京菓匠 笹屋伊織』のどら焼。こし餡を巻く薄皮を銅鑼の上で焼いたことから付いた名前だそう。もっちり感がハンパないです。


アンアン No. 2146

開運行動学。 春の開運旅 京都・奈良

612円 — 2019.04.03
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