Tarzan Editors No. 677 編集長かく語りき
Tarzan From Editors 編集長かく語りき
熱中症でダウンしたコト、ありますか?
恥ずかしながら私は、同じ場所で2回、経験した記憶があります。
1度目の失敗を再び繰り返してしまった、忘れえぬ体験です。
季節は、今、真夏の山。
サイクリストたちが次々と激坂を上り始め、気力を尽くして山頂を目指します。
場所は、南フランスのプロヴァンス、モン・ヴァントゥー。
世界最大のホビーレーサーの祭典のひとつ=エタップ・デュ・ツールでのコトです。
このイベントは、ツールドフランスの付帯イベントで、ツールの1ステージの
コールを一般のサイクリストが走る過酷なサイクリングです。
私の2000年の1回目の挑戦は、エンデュランスの経験もまだ浅く、
大量の発汗と急激な気温の低下に、変調をきたしました。
しかも、山頂地帯に雹が降り、路面が極めて危険な状態で、コースも封鎖。
強制的にバスに回収され、震えながら山を下りました。
その数年後、リベンジすべく、ヴァントゥーで行われたエタップに再び参戦。
体調は良かったのですが、30℃を超える猛暑にやられました。
山頂まであと一歩のチェックポイントで、タイムオーバー。
元プロロードレーサーと共に走ったので、若干のオーバーペースでしたが
前半の快調を裏返す大失速で、前回と同じチェックポイントでのDNF。
いつかは、リベンジ。
それ以来、私のPCのスクリーンセーバーは、ヴァントゥーとなっています。
待ってろ、ヴァントゥー!
●『ターザン』編集長 大田原 透