Tarzan Editors No. 679 最新号より 2
From Editors 最新号より 2
治療家の構え の巻
治療家という仕事を突き詰めていくと人格者になる。仕事柄いろんな方にお会いするけれども、そう感じる瞬間がある。
腕のいい治療家ほど、本当に困った人が自ずと集まってくる。そのような人に真剣に対峙すると、ゆるい姿勢は許されない。仕事をお金のためと割り切るのも無理がある。ただひたすらに目の前の故障や病気と取っ組み合う。そして、厳しい治療の現場でもまれるうちに穏やかながら芯の強い治療家としての構えができていく…。
なんて、少し大げさかもしれませんが、今回「PNF」の企画を監修していただいた理学療法士の加藤一人さんを取材していてそんなことを感じました。PNFはカラダに麻痺を抱えた患者さんの神経促通を促す手法として始まったのもあり、なかなかシビアな現場が多い治療法です。その最前線で戦っている加藤さんの醸し出す雰囲気には自然と頭が下がります。
テクニックも無数で実は奥が深いPNFですが、今回はその中からコントラクトリラックスというテクニックを紹介してもらっています。ストレッチとリラックス効果のあるテクニックなのですが、できれば二人でやったほうがポーズがとりやすいです。加藤さんが懇切丁寧にテクニックを解説してくださったので、週末にでもゆっくりトライしてみてください。
●担当:S・N