Tarzan Editors No. 686 定例より
From Editors 定例より
ファッションは好きですか、嫌いですか の巻
3号前からですが、ファッションページ「STYLE TARZAN」の担当が変わりました。長らく担当していた先輩編集から引き継ぐ形で私、ワタベが担当しています。ということで所信表明メルマガです。
先日、ファッション嫌い芸人の方が声を大にして言っていた。お洒落な格好をしている人に「わかってないなコイツ」感を出されることがとてもイヤだからファッションが嫌い。お洒落をしている人が考えているか考えていないかは別にして、お洒落自体に興味を持ってこなかったら、そう感じることは多々あると思います。僕もその一人。
でも、それが嫌だから、「着るものはなんでもいい」というのはもったいないと思うんです。自分が心地いいと思える服、自分の気分が高揚する服、誰かに見せたくなるような服。選び方はどうあっても、自分が着たい服を着るのが僕でもターザン読者でも楽しめるファッションのルールだと思います。
でも、そこにひと味付け加えてみませんか。服の形が出来上がった背景や、ブランドのもつ文化的意味合い、服を愛する人達の見方を知ると、自分が着たいと思う服以外に先人の知恵とセンスがプラスされると思うんです。要は「巨人の肩の上にのる」んです。
僕が服に興味を持ったきっかけの一つとなった本に、こんなことが書いてありました。「趣味のよい人には独自のルールがあって、ファッションを理解するためには、服の知識だけでは足りない。洒落た服を着ているだけの人が必ずしも素敵なわけではないように」と綴られていました。
ワタベ担当のファッションページは服好きの視点をできるだけ多く”盗める”機会を提案していきたいなぁと思っております。
●担当:ワタベ