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東京とニューヨーク、マラソン人気を比べてみた! Tarzan 編集長かく語りき No.712

Tarzan From Editors 編集長かく語りき

東京とニューヨーク、マラソン人気を比べてみた!

北米を中心に、フルマラソンの人気が凋落傾向だという。
人気大会の倍率が徐々に下がり、反面、ハーフマラソンの人気が高まってきているらしい。
日本では、新たにシティマラソンが開催されるなど人気は堅調、どこ吹く風なのだが………。
しかし、この現象を放っておくと、シューズ開発のトレンドを見落とすコトにもなりかねず、開発者たちとのコミニュケーションにも影響しかねない……。
ギョーカイの関係者に聞いても、不思議と誰からも明快な答えが返ってこない。
なので、仕方なく自分で考えてみました。
まず見てみたのは、アールビーズ社が公表している統計資料です。
北米のランナーの男女構成比は、日本は約7割が男性だが、北米では4割弱。日本とは逆で北米のメインは女性なのだそうだ。
次いで見たのは、ニューヨークのラン関連のサイト。ニューヨークの5つの行政区で行われているランイベントの年間スケジュール。
不勉強だったが、クイーンズ区やブルックリン区でもフルの大会は開かれている。
しかしその内実は、公園内の周回コースで、観光的なエンタメの要素は、残念ながら高くはない……。
ま、東京都下でのフルも、荒川の河川敷や大井埠頭を使って大会で数こそ増えたが、内実は似たり寄ったりではある……。
なお、ニューヨークから100マイル(160㎞)圏内のレースは40レース以上もあるのだが、ニューヨーク州の北部や隣のニュージャージー州、ペンシルバニア州への移動はクルマを前提とせざるを得ない。
一方、千葉、神奈川、栃木、埼玉などの関東地方では、公共交通機関でもアクセス容易な大会が充実している。ざっと数えただけで、100㎞程度の圏内なのに50以上。ニューヨーク以上にエリア当たりの密度も濃いのである。
なので、私の仮説は、ニューヨークと東京の単純な対比として、次のようになりました。
「フルマラソンというイベントの供給が、アクセス容易なエリア内に多くはなく、あってもエンタメ的な要素が高くない。なので、ラン人口の半分以上を占める女性ランナーのニーズを満たしにくく、必然的に、仲間とも楽しめ、運営コストも高くないハーフの人気が高まっている……」
どうだろう?
メルマガという制約があるので、少々強引な展開となったが、有識者の皆さまのご意見を承りたいところです……。

●『ターザン』編集長 大田原 透
ターザン No. 712

やせRUN&ガチRUN

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