「ニューヨークのジムは、 筋肉痛でも行けちゃうジムでした。」 Tarzan Editors No. 748 最新号より part 1
From Editors 最新号より part 1
ニューヨークのジムは、
筋肉痛でも行けちゃうジムでした。
色の付いたセロファンを電灯にかざすと、部屋全体がその色に鮮やかに染まる。そんな高校時代にやった文化祭の仕掛けを思い出しました。原理は簡単なのに、なぜ否応なくテンションが上がってしまうのか。
今号の巻頭企画は、ニューヨークのジムに実際に参加した体験レポート。人気のジムは、文化祭よりも、もっと色鮮やかな照明が定番。どこも爆音でアップテンポな音楽が流れ、場所によっては専門DJまで参加(!)。行なわれるトレーニングも、めまぐるしく種目が変わり、まるで60分のアトラクションです。
1週間の取材の間に、何人かの現地トレーナーからこんな話を聞きました。「ニューヨーカーは飽きっぽいから、変化がないと飽きちゃうんだよ」。照明も音楽も種目も、気がついたら次のものに。確かに飽きてる暇なんてありません。
しかし、その真の効果に気付いたのは取材3日目のこと。連日2〜3軒のジムプログラムに参加し、早くも全身筋肉痛で疲労困憊。沈んだ気持ちをなんとか奮い立たせて取材へ行くと。……動く、意外と動くぞ、自分のカラダ!
もちろん筋肉は悲鳴を上げてるし、お世辞にもキレキレな動きではないけれど。爆音のビートに背中を押され、きらめく光に気合いを貰い、激を飛ばすトレーナーに引っ張られ、このプログラムも全力投球で完遂!
自分ひとりでは絶対サボっちゃうけど、行ったら頑張れちゃう。ニューヨークのジム演出には、そんなパワーもありました。
お土産は筋肉痛だけでいい。ニューヨークでジムを巡る旅行、断然オススメです。旅のお供には、ぜひ本誌を!
●担当:ムラタ