「鬼トレーナーは、実は優しかった。」 Tarzan Editors No. 748 最新号より part 2
From Editors 最新号より part 2
鬼トレーナーは、実は優しかった。
さまざまなジムを紹介する「イエローページ」の中で、近頃よく耳にする「クロスフィット」とは実際にはどんなことをするのか探るべく、若手ライターのカドカミさんが体験してくれました。
グループクラスだと思ったら、なんと元K-1チャンピオンのニコラス・ペタスさんがマンツーマン指導してくださると! とはいえ、撮影用にとりあえず1セットやればいいんでしょ、くらいの気持ちで始めたところ、甘かった。ウォームアップでさえ、「もっと速く!」と励まされながら、ロウイング→スクワット→腹筋→倒立、の4種をしっかり3セット。人生初というバーベル、デッドリフトに続いて縄跳び。「二重跳びできる?」と聞かれ「はい」と答えたが最後、一重跳びはできたとしても二重跳びしかカウントされない。ヨロヨロと縄跳びを続けるカドカミさんを見ながら、星飛雄馬のおねえちゃん状態になり、「もう、やめて~」と、叫ぶのをなんとかこらえました。さらに数種をプラスしてクロスフィットのフルコースを終え、「朦朧」という表現はこの人のためにある、といえるカドカミさんにペタスさんは優しく語りかけました。「見た目だけじゃなくて、本当に使える力がつくのがクロスフィット。愛するわが子を病院に運んだりするのに役立たないと意味ないでしょ?」 確かに! 厳しい鬼トレは愛のトレーニングだったのでした。
●担当:マツウラ