「初フィンランド、出張こぼれ話」 Tarzan Editors No. 759 最新号より part 2
From Editors 最新号より part 2
「初フィンランド、出張こぼれ話」
ポラールさんの本社を取材するために、この度、フィンランドに行ってまいりました。事前にフィンランドのことをチェックすると、冬はマイナス30度とか、不要な外出はしないこととか……。過酷なところに行くんだと、結構な覚悟をもって発熱保温下着を買い込んで当日を迎えました。
空港の1歩外を出ると−20度の世界。空港の自動ドアが開いたとき、滑り込んできた風の冷たさで一瞬呼吸が止まりました。外にでて3分もすると耳の先、鼻の先が痛い。さらに極度の乾燥で日本から連れてきた僕の喉元の湿気が一瞬で蒸発。咳が止まらない。普通なら出張にきたその日は、スタッフと飲みにでも行くものですが、あまりに寒くて、意気消沈。
翌日……。朝目覚めると唇がバックリ。鏡を見るとみたことない小じわだらけの中年男の顔。3日後俺は干物になっているんじゃないかというぐらいカサカサです。
という環境ではあるのですが、フィンランドもう一度行きたいです。なぜなら「ミストサウナ」がとんでもなく気持ちがいいから。じんわり温かい部屋の中にある、チンチンに焼けた石に水をかけ、その蒸発した暑い水蒸気を浴びる形式のそれ。ドライサウナより断然カラダが楽。その上、外は極寒。ひとしきりカラダを温めて出る、−20度での全裸のなんと気持ちいいことよ(注:然るべき場所での行為です)。足に伝わる雪の冷たささえ気持ちいい。ポラール本社スタッフ数名とサウナトーク? をしながら文字通り「裸の付き合い」ができたフィンランド出張。とてもいい思い出です。
● 担当:ワタベ