「肉体は楽しさを享受するための道具であり、機械である。」 Tarzan Editors No. 770 最新号より part 2
From Editors 最新号より part 2
肉体は楽しさを享受するための道具であり、機械である。
「入浴」というテーマは、小誌の鉄板コンテンツでもあり、ある程度“正解”があるものだと思うのです。ただ、忽然と現れては長く居坐わる「猛暑」をご機嫌に過ごすには、いつもの“正解”では難しいこともあります。やっぱり冷水のシャワーは気持ちいいし、湯あがりはクーラーで冷えた部屋が嬉しいです。ということで、「夏の快浴」では入浴のスペシャリストに5つの「夏の入浴&シャワープログラム」を伺い、「夏の入浴、この悩み、どうしたらいいですか!」と12の疑問をぶつけることで、“夏の正解”の種をまいてもらいました。
ところで今号、「夏の快読」と銘打って、4つのテーマで38冊の本も紹介しています。「肉体は楽しさを享受するための道具であり、機械である。だから、楽しんだもの勝ちだ」。これは小説家・羽田圭介さんが『超男性』(アルフレッド・ジャリ著)から読み取られたこと。さもありなん。いつもの“正解”にがんじがらめになって、心が貧しくなれば本末転倒。今号でまいた種からお気に入りを見つけて、カラダも心も健やかに、残暑を楽しく、快く過ごしていただきたいです。
● 担当:K