マガジンワールド

「フロリダ、“スポーツの聖地”を巡る旅。」 Tarzan Editors No. 774 最新号より part 1

From Editors 最新号より part 1

フロリダ、“スポーツの聖地”を巡る旅。

海外出張は、だいたいワクワクするものですが、今回ばかりはワクワクの値が違います。だって、日本が誇る “史上最強のMade in Japan”こと堀口恭司選手を、彼が所属するフロリダにある格闘技の聖地、アメリカン・トップ・チーム(=ATT)で取材できるんですから。何を隠そう私、いや、隠すことなど全くないのですが、護身術を10年以上嗜んでおり、格闘技は見るのもやるのも大好き。堀口選手は、UFC時代から応援していましたし、昨年、一度取材した際の神対応にさらに大ファンになっておりました。ですから8月の試合での敗戦には大きなショックを(勝手に)受け、今回現地でお会いする際に、どんな言葉をおかけしていいのか、と若干悩んでおりました。が、現地でお会いした堀口さん、敗戦のショックなど微塵も見せず相変わらず柔和な表情で我々を迎えてくれました。悩んだ自分が恥ずかしい。その日は先の試合後、初の練習日。まだ制限がある中、「なんでもやりますよ」と、バッキバキのシャドーも、自室でのリカバリー法も惜しみなく見せてくれました。その詳細は誌面に譲るとして、取材後は、馴染みのブラジル料理店に連れて行っていただきランチをご一緒。まさにファンにとっては至福のひととき。これがスポーツの聖地巡礼PART1。

ところで、この出張が決まった際、フロリダ在住の知人にメールしたところ、「良い機会だからぜひうちにも遊びにきてください」との返事が。話の流れで、彼が所属する著名スポ―ツ施設も取材できることになりました。「IMGアカデミー」。錦織圭選手が卒業した学校、と言えば、わかりやすいでしょうか。フロリダにある、スポーツの英才教育を行う、中高一貫の教育機関です。こちらも“スポーツの聖地”、といって差し支えないでしょう。そこでも知られざる学校の歴史から、アカデミーで実践される「超回復」への取り組みについてかなり充実した取材ができたのですが、その詳細はまたまた誌面に譲るとします。これが聖地巡礼のPART2。

白状します。実は私、事前にフロリダの地理について深く調べずに両方の取材の段取りを進めており、「同じフロリダだから近いはず」と勝手に信じ込んでおりました。IMGアカデミーの取材が正式に決まった後に、投宿するホテル(マイアミのダウンタウン)とIMGアカデミーの距離感についてIMGの知人に訪ねたところ「車で三時間半くらい」との返事が。OMG!
(現地で会ったロケバスドライバーに聞いたところ、実際は6時間近くかかるそうですが…)。IMGを取材できるのは1日しかなく、東京ドーム5個分、という超巨大な施設の取材となると日中かなりの時間が必要。レンタカーで夜中のハイウェイをぶっ飛ばそうか、いや…などとあれこれ悩んだ挙句、国内線飛行機を利用することに。連日の取材で疲弊した同行カメラ&ライターには申し訳ないのですが、まだ暗いうちに起床、早朝のマイアミ→タンパ便で一時間、そこからアカデミーまで車で約一時間の道のり。せっかくだからと車中から、タンパベイレイズのホームスタジアムを見たり、タンパ名物の大桟橋に興奮したり、ピアで釣りをする人々をボーっと眺めたりと、UBER助手席からのタンパ旅を楽しみました。ふとバックミラーを覗くと、後部座席のスタッフ二名は、爆睡しておりましたが。

二つのスポーツ聖地を巡る中、改めて感じたこと。やはり、アメリカは広い。そして、フロリダも思ったより広い。

 
ta774_editors1_img
ブラジル料理店はビュッフェ形式。「取りすぎじゃないですか(笑)」と堀口選手にびっくりされましたが完食。腹パンに後悔。ブッフェではつい欲張ってしまう性。
ta774_editors1_img2
ブレイデントンの街を走っていると、公道に現れるIMGアカデミーの巨大なゲート。これだけでも、施設の規模感はおわかりいただけますよね。
● 担当:H
ターザン No. 774

疲れたカラダを超回復

630円 — 2019.10.10
試し読み購入定期購読 (27%OFF)
ターザン No. 774 —『疲れたカラダを超回復』

紙版

定期購読/バックナンバー

読み放題※ 記事の一部が掲載されない場合もあります。
  • buy-dmagazine
  • buy-rakuten-2024

詳しい購入方法は、各書店のサイトにてご確認ください。書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。