「編集生活25年にして、初めて背すじが伸びた!」 Tarzan Editors No. 787 最新号より part 1
From Editors 最新号より part 1
「編集生活25年にして、初めて背すじが伸びた!」
ぶっつけ本番ですよ。練習ナシで『ターザン』編集部のスタッフ全員、自宅で入稿などの編集作業を4月10日(金)から4月21日(火)までネットを駆使して行い、「いい姿勢で健康になる!」特集どうにかできました。それまで銀座3丁目マガジンハウス5階の編集部に集まってお互い顔を見ながら作ってたのに、完全リモートワークを突然やり出して、10日ほどの稼働で1冊できちゃうなんて信じられない。これから印刷・製本・梱包・発送のプロセスを経て5月14日にはお店に並ぶはずです。バレエダンサー堀内將平さんの表紙、のびやかですね!
非常事態宣言は5月6日までの予定でしたが、もう解除されているでしょうか。延長されたでしょうか。延長されてるんじゃないかと、この文を書いている4月22日の時点で思いますが、いずれにしても新型コロナウイルス感染症対策で2月からだんだん行動の制限が強まって身の回りに大きな影響が出ています。雑誌は当面リモートワークで出せますが、スポーツの大会や舞台公演など人の集まる催しは一体いつになったら通常に戻るのか。そして取材できるのか。編集生活25年、今日ほど心許ないことはありません。
希望の光を見るかのように、この号の表紙で宙を見上げる堀内將平さんの日常もやはり大きく変わりました。公演自粛の要請が出た2月末の時点で、3月の舞台がすべてキャンセルになり、日々のレッスンを続けていくモチベーションが下がるのをどうすることもできなかったといいます。そこへ『ターザン』から「いい姿勢で健康になる!」特集の取材依頼がきて、3月25日に撮影が決まった。この撮影をパーフェクトなコンディションで行うことを目標にして、レッスンを継続することができたと堀内さんから現場で聞いて、雑誌の取材が思わぬカタチで誰かの支えになることもあるものだと背すじが伸びる思いがしました。
背すじを伸ばせば心身ともに健康になれる。編集生活25年、この号ほど雑誌作りにやりがいを感じたことはありません。いままで何をやってたのでしょうか。過去はどうでもいいのです。これから前向きに、いい姿勢でがんばります。バレエダンサー堀内將平さん、BMXレーサー飯端美樹さん、タレント今井翼さんのいい姿勢のヒント、ぜひ参考にしてください。個人的には今回、「スマホを使っただけなのに」というマンガを作りまして、編集生活25年にして最大の傑作だと思っています。こちらも絶対に見逃さないでくださいね。好評だったら続編をきっと作りますから、どうぞお楽しみに……。