「つまりフェティシズムとは何なのか?」 Tarzan Editors No. 816 最新号より part 2
From Editors 最新号より part 2
「つまりフェティシズムとは何なのか?」
脚フェチ、匂いフェチ、筋肉フェチなどなど、皆さん「自分は〇〇フェチです」って言っていませんか? ただどうでしょう、そもそものフェチの意味って意外とご存知ないのではないでしょうか。まさに曖昧模糊。好きとフェチの違いは? フェチの語源は? それを答えられる人って、東大王並の雑学力だと思います。僕が無学なだけかもしれませんが。
さて今回の性学特集では補講と題して、そんなフェチ、すなわちフェティシズムについてのページを作ってみました。フェティシズム研究の第一人者である文化人類学者の田中雅一先生と、直木賞作家の朝井リョウさんの豪華な対談です。 ここでなぜ朝井さん? って声が聞こえますが、その答えは近著『正欲』にあります。この作品、水に性的興奮を抱く、水フェチの登場人物が出てくるんです。それだけではなく根幹にある“欲望”というテーマもこの企画にマッチすると思い、ぜひとも朝井さんに! とお声がけしたところ快諾のお返事が。今回の夢の対談が実現したわけです。
田中先生と朝井さんの約2時間にも及んだ“フェティシズム対談”はと軽妙かつ奥深く、聞いていてとても勉強になる時間でした。気になるフェチとは何か? から始まり、それに付随したお二人のお考えまで十分に感じられる内容となっています。ぜひ読んでください。
おっとここでまた、なんで水フェチなの? って声もちらほらと聞こえてきましたね。その答えも今回の対談にあります。改めて。ぜひじっくり読んでください。
● 編集:M