“モグラ”と“パンダ”の、初コラボです。 From Editors No.2060
From Editors
編集部リレー日誌
“モグラ”と“パンダ”の、初コラボです。
女性誌のファッションページと、漫画誌や青年誌のグラビアページ。すこし前ならほとんど別世界と言ってもよかったそれら二つの舞台を股にかけて活躍する女性たちが、近頃、そんな愛称で呼ばれているのです。「モデル」足す「グラビア」で、「モグラ女子」。モグラというと一見なんだかもっさりとしたイメージが浮かぶかもしれませんが、あなどるなかれ。彼女たちは、男性、女性、両方の視線を一身に集める、次世代の魅力を持っているのです。
今回の特集企画「大人気“モグラ女子”たちに学ぶ! 女も見惚れるカラダ学。」では、マーケティングライターの牛窪恵さん、フォトグラファーの中村和孝さんとともに、彼女たちの持つ魅力の秘密を分析。さらには、いま人気を集めるモグラ女子の筆頭、内田理央さん、馬場ふみかさん、武田玲奈さんの三人が、最旬水着を身にまとって、その素敵なカラダを披露してくださっています。
そう、今回行っているのは、いわば“anan流水着グラビア”。過去のバックナンバーを振り返ってみたところ、女性の水着グラビアページはananでは(おそらく、ですが…)はじめての試み。小誌をはじめ、数々の雑誌・広告で大活躍のスタイリスト・百々千晴さんや、同じくフォトグラファーの吉田崇さん、ヘアメイクの浜田あゆみさんのお力を借りて、彼女たちのカラダの魅力をばっちり引き出しつつ、かつ、いまどきの水着スタイリングであくまでおしゃれに……という、絶妙なニュアンスを探るフォトシュートとなりました。
その出来栄えはぜひ本誌でご覧いただきたいのですが、出演者のみなさんが「同じ水着の撮影でも、男性誌とは全然ちがう雰囲気!」と言ってくださるのを聞いて、担当編集としてはニンマリ。三者三様のカラダ哲学が詰まったロングインタビューも、あわせてお楽しみください。
個人的に心動かされたのは、みなさんのご自身のカラダに対する認識。男性から向けられている視線と、女性から向けられている視線。それらをあくまでフラットに捉えつつ、「でも私にとっての理想のカラダはこうだから、こんな風にしています」と、自分自身のカラダに対して、ブレない視線を持っているところが、なんだかとってもヘルシーだと感じたのです。
まるごとぜんぶ自分のものなのに、思い通りにコントロールできない、私たちのカラダ。そしてそのカラダに向けられる、異性、同性、はたまた自分自身からの視線。このページが、それらを心地よくバランスをとるためのカラダ学の入門編になったら……と、ひっそり願っている編集Kでした。(K)