テレビとかでよくあるじゃないですか。「※スタッフで美味しくいただきました」ってやつ。あれ、ホントかよ、って思ってません？　テレビの場合は正直なところわかりませんけど、本誌の場合は、食べてます。美味しくいただいちゃってます。スイマセン。ん、謝るとこじゃないのか。

今回は数年ぶりの野菜特集、ということで、誌面づくりも気合十分！ 「ここは野菜の写真でいこう」「野菜をカゴに詰めて撮りたいよね」「説明用にホウレンソウがたくさん必要なんですよね」などなど、読者の皆さまに我々の意図が伝わるように、何度も何度も打ち合わせを重ねて撮影を迎えるわけです。

そうして迎えた撮影当日。写真のように、スタジオにはずらりと野菜が並びました。順番に、切ったり、並べたり、光の当て方を変えたりしながら撮っていきます。時には、軽く調理して盛り付けたり。撮影が終わったものはきれいに洗ってまた袋に戻し、葉物野菜は急いで冷蔵庫へ。パッケージから出してカゴに並べたキノコも、再びケースに戻します。

朝スタートした撮影も、夕方どうにか終了。お疲れ様でしたー、ということで、野菜を抱えて編集部に帰ると、編集部のスタッフの目がキラリと輝きます。

「お、今日は野菜撮影か！」「このトマトもらっていい？ あと枝豆。」「何このインゲンの薄っぺらいみたいなの」「ていうかお腹すきましたね、って、●●さん、もうキュウリ食べてる（笑）」「あ、よく洗ってくださいね、一応全部並べたり触ったりしてますから」……ということで、誌面を飾った大量の野菜たちは、スタッフの各家庭（もしくは編集部）でおいしいご飯へと化けましたとさ。ある種、役得といえばそうですけど、もちろんまず誌面ありき。読者の皆さんが野菜をたくさん食べよう、という気持ちになってもらえるようあれこれ工夫しましたので、その辺も気にしつつ、じっくりご覧になってくださいね。