Tarzan Editors No. 692 特集より
From Editors 特集より
ご飯のときは読まないでください の巻
むかし、むかし、『スタンド・バイ・ミー』という映画のなかに、主人公がパイの大食い競争のつくり話をするシーンがあったのですが、その劇中劇の挑戦者が次々に××を吐きはじめ、それがまるで噴水のような奔流をつくっていたことを覚えています。自分はそれをすっかり映画のための演出であると信じていたのですが、実はそうではなかったのですね……。
取材でお邪魔した、ジャンボ餃子の店主さんが明言してらっしゃいました。ああ、本当にそれは突然にやってきて、まるで鯨の潮吹きのようです。こう、勢いよく、ピューっと。時間内に完食したひとは無料、の看板をかかげて49年の店主さんは、これまでにも何度となくそんな局面に遭遇してきたのだそうです。いわく、水を飲み過ぎるとペースがダウンして、自分くらいのキャリアになると、ああこのひとはそろそろヤバいということがわかって、いざリバースとなったら飯よりも麺のほうが噴水のように勢いよく……って、もうこのへんにしておきますね。ということで、以上は、今号の「男と女のデブエット」取材時のこぼし話、ではなく、こぼれ話でした。日本の大食いの登竜門でもあるあの神楽坂のジャンボ餃子(通常の100個分)を、ライターKさんは完食することができたのでしょうか? カラダをはったレポート、ぜひともご期待くださいね〜。
●担当:編集KH