人生100年時代と言われている今、心身ともに備えておきたいこととは? クロワッサン 編集部こぼれ話 No.1003
From Editors 編集部こぼれ話
人生100年時代と言われている今、
心身ともに備えておきたいこととは?
人生100年時代とさかんに言われている昨今。歳を重ねると、もちろん身体的にはしんどいことが多くなってきます。それでも「まだまだこれから!」、そう断言する女性たちがこの号にはたくさん登場します。70代になったコラムニストの中野翠さんは「トシヨリはもう社会の中心ではないから、ハタ迷惑にならない程度に、自分を解放してもっとアナーキーに生きたい」と語っていました。さすがです。田中美津さんの新刊を紹介する中で「いかに成熟していくかは老いの醍醐味」と話す、ジャーナリスト・島﨑今日子さんの言葉にも励まされます。
前向きな気持ちはもちろん、それには健やかな体も大切。今号では、健康と食についても考えました。はつらつとした笑顔が印象的なタレントの麻木久仁子さんですが、実は今から9年前に脳梗塞と乳がんに罹患し、それまで特に気にかけていなかった健康と食の関係に気づいたといいます。そんなとき、ふとしたきっかけで出合ったのが、薬膳。その出合いから、実生活での薬膳の取り入れ方までを取材しました。
麻木さんが薬膳に引かれた理由のひとつは「食べてはいけないものがない」こと。季節ごとに体に必要なものを食べる、溜めこみ過ぎたものを省いて足りないものを足す。シンプルですが、とても理に適っています。たとえば、夏は熱が体にこもりがちな季節。暑いなと感じたら熱を取る食材を。けれど、もし冷房で冷えがちなら温める食材をちょっと足す。そんな微調整が身について、自然とできるようになれたらよいなあとつくづく。ストイックにならずに、ゆるく、何よりおいしく。楽しく手軽な薬膳の入門ページになっています。
(編集C)