From Editors 編集部こぼれ話
大腸がん検診と便秘解消のため、内視鏡検査を受けてみませんか。
今回の「腸」特集で取材した医師の後藤利夫さんは、これまで4万人以上の大腸を内視鏡検査で診察してきた、まさに腸のスペシャリスト。もともと長かった日本人の腸が、欧米型の食生活や運動不足のなかで、ねじれたり、垂れ下がったり、あるいは便秘や悪玉菌を増やす状態になってきたといいます。後藤さんはそんな経緯をわかりやすく説明してくれたうえに、大腸の立体模型を使って具体的にねじれ腸や下がり腸を解説してくれました。誌面ではそんな困った状態の腸を改善する生活スタイルをエクササイズと合わせて紹介しましたが、それと同時に後藤さんが力説するのが内視鏡検査の重要性。というのも、今や女性のがんによる死亡率第一位は大腸がんであり、それを未然に防ぐには検査が欠かせないというのです。「大腸がんは早期発見ならほぼ100%、進行していても70%ぐらいの方が治療が可能です。できれば3年に一度、そしてまだ受けたことがない方も、1度は検査してみてください」と、腸検診のマイスターとも呼べる後藤さんに熱く話されて、まだ未診の担当編集とライターも目を合わせて検査を受けようと思った次第。内視鏡検査自体は5分もかからずに終了するうえに、内視鏡診断の際にねじれ腸が改善されて便秘が解消する患者さんも多いという副産物も。そんな一石二鳥の内視鏡検査を未診の方はぜひ検討してみてください。
(編集MY)